低血糖発作の症状は?小児の2型糖尿病を周囲の大人が理解して

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食事の遅れ、運動の最中や終了後などが低血糖発作の原因に

インスリン製剤や経口血糖降下薬を使っている場合、低血糖というリスクは常につきまといます。たとえば、インスリンや経口血糖降下薬の量が適切でない、食事の時間の遅れや食事量が少ない、強い運動や運動時間が長い、飲酒などが低血糖の原因となります。

特に運動は血糖降下作用が長く続く場合が多いので、運動中や直後だけでなく、終了後しばらくたってから夜間や翌朝などに低血糖が起こることもあるので注意が必要です。

空腹感、悪心、倦怠感、不機嫌などの症状が

米国糖尿病協会では、70mg/dl未満を低血糖としていますが、一般に、血糖値が65mg/dl以下になると、強い空腹感、悪心、吐き気、倦怠感、あくび、頭痛、頭重、集中力低下、寡黙(かもく)などがみられるようになると言われています。睡眠中に寝言や頻繁な寝返りが低血糖の症状としてみられることがありますし、乳幼児では不機嫌が低血糖を見つける手がかりになることがあります。個々人によって特徴的な症状があるので、いち早く対処するためには、本人も家族も低血糖の始まりの症状を覚えておくことです。

低血糖がさらに進み、50mg/dl以下になると、冷や汗、ふるえ、動悸、血圧上昇、不安、顔面蒼白、複視などが起こり、40mg/dl以下になると思考力の低下、落ち着きのなさ、異常行動、意識喪失、けいれんなどが起こって、やがて昏睡に陥ります。
注意しなければならないのは、人により原因や起こり方が異なることと、軽い症状から順に重い症状に進むとは限らないことです。たとえば、急激に極端な低血糖になれば、突然けいれんや昏睡などといった重い症状が起こることがあります。

また、糖尿病にかかっている期間が長く、インスリン強化療法により厳格な血糖コントロールを行っている場合は、「無自覚性低血糖」といって、突然重症の低血糖が起こることがあると言われています。

低血糖対処の捕食には吸収の早いものと遅いものを

低血糖の症状を自覚したり、周囲の人が気づいたときには、まず、ただちに吸収されて血糖を上げるブドウ糖(5~10g)、ブドウ糖エキス、ブドウ糖タブレット、ゼリー状のブドウ糖、ブドウ糖を含む飲み物、砂糖、ペットシュガーなどをとります。そのあとで、糖質がゆっくり吸収されるバナナ、クッキーなどを食べます。吸収の早いものは30分くらいするとすぐに燃焼してしまい、再び低血糖になることがあるからです

つまり、低血糖対策として、糖質の吸収の早いものと遅いものの2種類を常に携帯する必要があるということになります。
重症の低血糖で意識障害が起こったときは、ブドウ糖タブレットや飲み物などは誤嚥することがあります。ゼリー状のものであれば、その危険は少ないでしょう。

また、周囲の人がほおの内側にブドウ糖や砂糖を塗ってあげたり、あるいは、周囲の人がグルカゴンを、就学前の子どもであれば1/2バイアル(0.5 mg)、小学生以上であれば1バイアル(1 mg)、注射します。
グルカゴンとは膵α細胞から分泌されるホルモンで、血糖値が下がったときに肝臓に働きかけて、グリコーゲンをブドウ糖に変えて血中に放出する作用を持っています。インスリンと逆の働きをしているホルモンなので、低血糖の応急処置としてグルカゴン注射が用いられているわけです。万一のときのために、グルカゴンを常備し、かかりつけ医に家族が使い方を指導してもらうと安心です。

このような応急処置をしても意識がもどらないときは、直ちに救急車を呼びましょう。
また、意識が回復しても、その後必ず、かかりつけ医にみてもらい、今後、低血糖を起こさないよう、予防法を指導してもらいます。軽い低血糖であっても、たびたび起こす場合も、かかりつけ医に相談しましょう。

まとめ

インスリンや糖尿病の飲み薬を使っている場合、注意をしていても思いがけないときに低血糖になることがあります。常にブドウ糖やあめなどを携帯しましょう。

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