小児糖尿病とは 2型糖尿病と1型糖尿病との違い

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糖尿病は、インスリンの分泌が不足・欠乏したりする1型と、インスリンの働きが不十分だったり(インスリン抵抗性という)する2型に大きく分けることができます。どちらのタイプも、血液中のブドウ糖の値が高くなり、そのために体にさまざまな害が起こる病気です。
ここでは、小児期や思春期にはどのようなタイプの糖尿病があるのか、そして、なぜ糖尿病が起こるのかをみていきます。

糖尿病の成因分類

まず糖尿病は成因(病因)、つまり病気の起こり方にもとづいて、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「その他の特定の機序・疾患による糖尿病」「妊娠糖尿病」の4種類に分類されます。この中で最も多いのが2型糖尿病で、大人の糖尿病全体の大多数を占めています。次いで1型糖尿病が数%、あとの2種類はごくわずかです。

インスリン分泌の程度により依存型と非依存型がある

一方、糖尿病を病態(病期)からみて、インスリンの働きがどの程度低下しているかによって、インスリン依存状態とインスリン非依存状態に分類することもできます。インスリン依存状態とはインスリンがまったく分泌されないためにインスリンを外から補わないと命にかかわるもの、インスリン非依存状態とはインスリン抵抗性や分泌不足があるものの、完全には欠乏していないものです。

また、「小児糖尿病」や「思春期糖尿病」という呼び方は、成長のステージにもとづいた分類です。このように、小児糖尿病にも思春期糖尿病にも、1型糖尿病もあれば2型糖尿病もあります。また、いずれの病型でも、インスリン依存状態とインスリン非依存状態があるというわけです。

小児糖尿病とは?思春期糖尿病とは?

「小児糖尿病」、あるいは「思春期糖尿病」という名称は正式に定義されているわけではありません。一般的に「小児糖尿病」あるいは「子どもの糖尿病」という場合には15才未満で発症する糖尿病、思春期糖尿病という場合には第二次性徴から20才ころまで、つまり、中学・高校時代に発症する糖尿病を指します。

小児糖尿病の発症率は1型と2型がほぼ同率

かつては、子どものころ発症する糖尿病のほとんどが1型糖尿病でした。特に、欧米では20才未満に発症する糖尿病のほとんどがこのタイプと言われています。日本でも、子どもに発症する糖尿病の95%以上が1型糖尿病で、そのため、小児糖尿病=1型糖尿病と考えられていた時代もあります。しかし、実際には、子どもであっても2型糖尿病を発症するのです。しかも学校検尿によって見出された糖尿病をくわしく調べたところ、中学生になると、1型より2型が多いことがわかってきました。

しかし、1型糖尿病は数が少ないものの出生直後の乳児にも起こりうるのに対して、2型糖尿病は乳児には起こりません。というのも、2型糖尿病は生活習慣が深くかかわっている病気だからです。2型糖尿病は成長に伴って増加していくので、思春期には1型と2型は約1対2で、2型の発症率が高くなっています。

2型糖尿病は肥満との関係も深い病気で、患者の多くが肥満であるとも報告されています。

小児の1型糖尿病の発症率は10万人に2~3人

日本国内での地域差はないとされていますが、男女差はあり、男子より女子に多く発症しています。また、1型糖尿病の発症率の高い欧米では男子に多く、発症率の低いアジアやアフリカでは女子に多いなど、地域と発症率により、男女差が逆転します。

まとめ

✓小児糖尿病は15才未満、思春期糖尿病は第二次性徴から20才ころまでに発症する
✓中学生になると、1型より2型が多いことがわかってきた
✓2型糖尿病は肥満との関係も深い病気で、患者の多くが肥満

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