2型糖尿病の子どもに食べさせたい理想の食事とは

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成長に必要なエネルギー量を確保する

1型糖尿病は自己免疫疾患の一つであり、食事に問題があるために発症したわけではありません。それに対して2型糖尿病の多くは不適切な食習慣や運動不足との関係が深いので、治療ではまず食事療法と運動療法が行われます。

だからといって、大人の2型糖尿病に行われているような食事制限をするわけではありません。子どもにとって最も大切なことは、年齢に応じた発育・発達をすることなので、それに必要な栄養素はきちんと摂取しなければなりません。

では、どのような栄養素をどのくらい摂取したらいいのでしょうか。その基準になるのは、厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準」です。それによると、「推定エネルギー必要量」が決められています。推定エネルギー量とは「エネルギーの不足や過剰のリスクが最小となる摂取量」のことです。身体活動レベルは次のように規定されています。

Ⅰ 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
Ⅱ 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客など、あるいは通勤、買い物、家事、軽いスポーツなどのいずれかを含む場合
Ⅲ 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣を持っている場合

ほぼ毎日、運動部などではげしい運動をしている場合を除き、普通の幼稚園や学校での生活であれば、Ⅱの身体活動レベルが目安になります。
同じ年齢であっても、身長と体重によりエネルギー必要量は変わってきます。また子どもによって活動量が異なりますからこれは目安として考え、栄養士さんに相談しながら、その子にあったエネルギー量を摂取するようにします。そして体重や身長の経過を見ながら調整していくことも大切です。

栄養のバランスをとることが大切

栄養素には、炭水化物(糖質+食物繊維)、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンがあり、これを5大栄養素と呼びます。このうちでエネルギー源となるのは、炭水化物とタンパク質と脂質です。また、タンパク質とミネラルは筋肉や血液や骨などといった体のさまざまな器官をつくるのに使われ、ミネラルとビタミンはこれらの栄養素が効率よく働くように助けています。理想は5大栄養素をバランスよく含む食事をとることです。

では、5大栄養素を過不足なく摂取するにはどうしたらいいのでしょうか。「1日30品目」の食品を目安にするという説や、料理の「皿数」を増やすという説など、いろいろな方法が推奨されていますが、実際的で楽に実行できるのが、一汁二菜や三菜といった伝統的な日本型食生活のパターンを踏まえ、食事の中心となる「主食」、おかず(副食)の中心となる「主菜」、主菜につけあわせる「副菜」を食卓にのせることです。また、過不足なく食べるためにも、大皿に盛りつけるのではなく、1人分ずつ分けて食卓に並べることも必要です。

昔の日本人は主食であるごはんをたくさん食べて、おかずはごはんの添え物程度でしたが、最近、子どもたちのごはん離れが目立つようになり、おかずが主で、ごはんが添え物程度になっています。しかし、日本人の長寿を支えてきた大きな原因は、ごはんを中心とした食生活にあると考えられており、エネルギー量の50~60%を炭水化物でとるのが理想といわれています。

どのようなメニューにしたらいいのかわからないときは、学校給食が参考になります。食生活が貧しかった時代に、子どもの健康を支えた学校給食は食生活が豊かになった現在は、食育の大きな柱になっています。現代でも、家庭で偏った食事をしている子どもにとっては、学校給食は栄養の過不足を調整する役目を果たしています。

まとめ

2型糖尿病の治療の第一は食事療法と運動療法ですが、成長期の子どもにとって、最もたいせつなのは、成長発達に必要な栄養素を過不足なく摂取することです。

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