糖尿病診断で重要な空腹時血糖値、実は基準値は様々!?

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糖尿病についての検査は以前ご紹介しましたが、ここでは空腹時血糖値の基準値が、最近ではいろいろ研究され様々な設定がされていることについてお伝えしましょう。

その事実から、糖尿病予備軍の予防にも更なる注意が必要だと分かったからです。

空腹時血糖値がもしもかなり高めだった場合には、生活習慣を見直し、できる対策をとらなければなりません。日本でも糖尿病の患者さんが増えているのが現状ですが、それは生活習慣を改善していないことから、その後に2型糖尿病になる人が増えているからです。

ここでは、国際医療研究センターと国立がん研センターの研究をもとに、日本人の場合の血糖値の基準値について調べてみました。その後、米国などと比較してみたのです。

空腹時血糖値の境界線、日本とアメリカは違う

通常糖尿病の検査では、空腹時と食後に分けての検査をしますが、とくに空腹時と言うのは、前日の夜9時以降は食事をとらない場合の検査になります。

この時の正常と異常の分かれ目は、現在日本では110mg/dlとなっていて、これは世界保健機構(WHO)と同じ数値です。ところがアメリカでは独自に100mg/dlに設定されているように、世界中が同じではありませんし、実は日本でも空腹時血糖値を100mg/dlにすべきと言う意見が出ていることをお伝えしましょう。

なぜ、空腹時血糖値の基準値を下げるべきか?

その理由は、糖尿病と言う病気は空腹時血糖値が100mg/dlくらいから危険性が増すからです。

実験では、空腹時血糖値が126mg/dl以下の男女2207名について、1998年度から3年間に渡って、それぞれ5年間の追跡調査をしたのです。

その結果、2型糖尿病の発症は125名となりましたが、その発症率は100mg/dl以下のころから上昇していたのです。そのため、2型糖尿病の発症を避けるためには110mg/dlでは高すぎるとされました。

しかし100mg/dlに下げると、リスクが高い人が膨大に増えることから対処が難しくもなると考えられ、空腹時だけの血糖値ではない他の検査も併用することで、さらに適切な予防指導が期待されています。

空腹時血糖値の次に調べたいこととは

空腹時血糖値が高めだったとしても、それだけではなく、次の検査も受けてみませんか?それは、本当に食後の血糖値が高くなっているかどうかを調べてみることです。

この検査は糖尿病の診断方法の一つで、検査入院の際に行うことが多くなります。それは、食後の血糖値が異常に高くなる「耐糖能異常」を調べるもので、経口ブドウ糖負荷試験と言うものです。

この検査は、糖尿病かもしれない患者さんにわざとブドウ糖水溶液を飲んでもらって血糖値を上げ、一定時間が経過したあとの血糖値の測定をして、下がり方を見るものです。

まとめ

日本糖尿病学会によると、日本の診断基準では、空腹時血糖値126mg/dl以上で異常、110mg/dl未満で正常としています。ところが、アメリカでは前述のように、100mg/dlから126mg/dlまでを糖尿病の危険性が高いとして、発症の予防に力を入れていると言うのです。これはアメリカでの検査結果で、100mg/dl以上の人に糖尿病の羅漢率が高かったからですよね。

一方日本では、成人病検診で空腹時血糖値が109mg/dlで正常だったとしても、将来発症の危険があるとされ、これが、早期発見のために役立つことが分かりました。

空腹時血糖値を測定し、それを糖尿病予防につなげようと言うわけです。成人病検診で空腹時血糖値を計る方はどのくらいおられるでしょう。予防のためにこの検査を受けてみませんか?

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